チャタリングとは??
スイッチを押したのに、反応がバラバラ。1回押したはずなのに、2回、3回と反応する…。こんな経験はありませんか?
この現象、実は「チャタリング」と呼ばれるものです。
チャタリングとは、マウスやキーボードを押した際、「カチッ」が「カチッカチッ」になってしまう現象です。
電子工作や回路設計では厄介な問題で、放っておくと意図しない動作を引き起こし、思い通りに動かない原因になります。たとえば、ボタンを押したのに複数回カウントされたり、リレーがカチカチと不安定に動いたり…。
「もう!ちゃんと動いて!」と叫ぶ前に、まずはチャタリングの原因と、簡単にできる対策を知っておきましょう。
チャタリングの原因
- 接点のバウンド
スイッチ内部の金属接点が弾み、意図しないON/OFFを引き起こします。
チャタリングの影響
誤作動:スイッチを1回押したのに、複数回認識されるなどの誤作動が生じます。
チャタリングの防止方法
ハードウェア的対策
- コンデンサを使う(RC回路)
スイッチと並列にコンデンサを接続し、電圧波形を緩やかにすることでチャタリングを抑制します。
(RC回路については、別記事にて解説しています。) - シュミットトリガICを使用
SN74HC14などを使うことで、誤動作を防ぐことができます。 - 品質の高いスイッチを選ぶ
機械的にチャタリングを抑えたスイッチを使用するのも有効です。
ソフトウェア的対策
・ディレイ処理(遅延処理)
ボタンが押された際、一定時間待ってから入力を認識することでチャタリングの影響を軽減します。
まとめ
チャタリングはスイッチのバウンドや電気的ノイズによって発生します。そのまま放置すると、意図しない動作を引き起こし、「なんで動かないんだ!」と頭を抱えることに。
でも安心してください。適切な対策を講じれば、チャタリングはしっかり抑えられます。特に、コンデンサを使ったRC回路やシュミットトリガを導入すれば、驚くほど安定します。
電子工作をするなら、ぜひこのチャタリング対策を取り入れて、快適な回路づくりを目指しましょう!
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